- こけ
- I
こけ【苔】(1)〔「木(コ)毛」の意という〕古木・湿地・岩石などにへばりつくように生える, たけの低い植物。 蘚苔類・地衣類・緑藻など。 こけら。→ 苔植物(2)(北陸地方で)きのこ。~が生・える長い年月を経る。 古めかしくなる。IIこけ【虚仮】※一※ (名)(1)思慮・分別が浅いこと。 愚かなこと。 また, そのような人。
「泣かれぬるといふ詞こそ余り~すぎていかにぞや聞え侍れ/無名抄」
(2)うそいつわり。 仏教で, 心の中は正しくないのに外見のみをとりつくろうこと。「~不実(フジチ)の我が身にて/正像末浄土和讃」
※二※ (接頭)名詞などに付く。(1)見せかけだけで中身のない意を表す。「~おどかし」
(2)むやみやたらにあることや, そのような状態であることをけなしていうのに用いる。「~いそぎ」「~惜しみ」
~にするばかにする。 あなどる。「人を~する」
~の一心(イツシン)愚か者が一つのことだけに心を傾けてやりとげようとすること。~も一心(イツシン)愚か者も一心に仕事をすれば, ほかの人にまさることができるということ。IIIこけ【鱗】「こけら(鱗)」に同じ。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.